診療室

セフポドキシムプロキセチル

歯科医院では抗生剤を処方することがあります。
ヨシダ歯科では以前より「後発医薬品って先発とはちょっと違うんじゃあないかなぁ」「先発医薬品を開発する製薬会社を陰ながら応援したいなぁ」等の理由でなるべく先発医薬品を使用していました。その後、なるべく患者さんの負担を少なくする方が良いのかなぁと思い直し、数年前から積極的に先発医薬品を採用しております。

口腔内の炎症には、基本的には顎骨への移行が高いとされているペニシリン系製剤が良いとされております。ペニシリンではおそらくサワシリンがシェアNo.1だと思います。かなり歴史のあるお薬です。そのゾロ薬品のアモキシシリンを常に在庫しておりまして、先発医薬品自体の薬価も低いため安価なお薬であります。心内膜炎の心配がある患者さんには60分前に8錠を服用してもらうことがあります。このお薬の最大の欠点は「1日3回服用」ってことなんです。ペニシリン系は基本的に1日3回ですからね。飲み忘れの心配が多いんです。

次の候補は、ペニシリン系の親戚関係にあたるセフェム系です。セフェム系は第一世代、第二世代、第三世代とありますが、第三世代が1等良いかと聞かれるとケースバイケースです。んで、セフェム系も基本的に1日3回服用しなければならないお薬ばかりなんです。ところが、その中でもバナンだけは1日2回の服用で良いんです。会社にお勤めの方で、昼食が不規則な患者さんには良いと思いバナンのゾロでありますセフポドキシムプロキセチル をよく処方しています。ところが、このセフポドキシムプロキセチル(←フルネームを1回で言えたためしなし笑)は後発医薬品メーカー数社から発売されているのですが、よく欠品になるんですよねー。

個人的に歯周病の急性発作にはマクロライド系のジスロマックが効果的だと思っています。ジスロマックは薬価の高さがネックですが、1日1回、3日間の服用で7日の効果が期待できるってのも素敵です。ゾロのアジスロマイシンもたまに処方します。また、半年前まではジスロマックSR成人用ドライシロップってのがありまして、何と1瓶飲み切りでオッケー。基本的に診療室で服用してもらっていまして「飲み忘れゼロ」の良品でしたが販売中止になってしまいました。

んで、最後の手段としてリンコマイシン系のダラシンも用意しています。他の抗生剤とは狙うターゲットがちょっと異なっているため、効果が期待できる場合があります。

それと、、、たまに処方される歯科医師の先生のいらっしゃいますが、ニューキノロン系は痛み止め(酸性NSAIDs)との相性が悪いので処方しません。大昔、それを知らずに風邪症状の時に同業者がニューキノロンと解熱鎮痛剤の併用で死ぬ思いをしたのを知ってからは「怖すぎる」と思っています。はい。

セフポドキシムプロキセチルの在庫が無くなってきたので、いつも取引をしている医薬品取り扱い業者に連絡したら「欠品で入荷の予定がない」と返答され、、、他社から何とか購入しました。
ちょっと暇だったので、模型の石膏つぎの講習をしました。(講師:YouTube)

金曜日なので、、


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