診療室

親知らず

本業終了後、社会保険部会を開催しました。
若手(ワスより少しだけ)の先生からいろいろ質問を受けるんですが、まあ皆さんイロイロお悩みのようですね。

さてさて、先週のことなんですが、右下の親知らずを抜歯しました。
レントゲン写真でもわかりますように、横向きですが深く埋伏しているわけじゃあないし、根の形態もコーン状で「それほど難しくはないよね」という印象で抜歯に臨みました。
麻酔を十分に実施して、切開をし、歯冠部を切断除去します。へーベルで脱臼を、、、あら?素直に脱臼しませんねぇ。
骨と歯の隙間を少し削ってへーベルで脱臼を、、、「ペキッ」って音がしました。明らかに根の先が折れた音です。
「ん、、、??」「この歯根形態で何故、、、?」

抜歯した本体を見ると、やっぱり根の先が折れてるんです。
んで、折れている根の先端が、、、あります。抜歯窩の頬側にあるんです。ルートチップと探針を駆使して何とか取り出しました。
ん、、、こんな形態だったんだ、、、知らんかったよ。
ちなみになのですが、今回のように根管内が汚染されていない場合は、もし顎骨の中に破折した根の先が残っていても将来的にまず問題となることはありませんのでご安心ください。今回はまあ取れて良かったですけどね。
青い部分は意図的にカットしたところ、緑の先が折れた部分です。

ビックリでした


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