診療室

移植時の病名等について

所属しているメーリングリストで移植時の病名等について話題となっていたので整理します。

昔の写真も出てきたのでそれとともに、、、

まず移植時の傷病名
左下6(レシピエント側):Per 等
左下8(ドナー側)   :Perico 等
です。

歯の移植手術1300点です。
左下6の抜歯の点数は従たる手術となり算定出来ません。
(病名はほとんどPerだと思いますが、歯の破折もあるかな)
左下8の病名および抜歯点数は実態通りに算定。この例の場合は普通抜歯でした。
(半埋伏歯、HET なら難抜歯、水平埋伏智歯ならその点数)
(8がペリコでもなんでもないんだ!!という場合は左下8:移植歯という病名にして下さい)
左下8を便宜的に抜髄根充するなら、抜髄の病名は不要ですがその旨を摘要記載。
(左下8:便宜的即充、、、なお、補綴する時は左下8:Cとします)
固定は困難なもので算定し、歯周外科予定の有無は不要です。

その他:8を小臼歯に移植した場合:根管治療は8の根管数、補綴は小臼歯(cad/camも認める)
その他:ドナーは8または埋伏歯です。あまり埋伏歯がドナーとなっている例は見ないですね、、
その他:移植した歯がブリッジの支台になる場合は事前承認が必要です。移植が成功したら事前承認の申請をして下さい。

8を6部に移植しようという魂胆です
8を6部に移植しようという魂胆です
まず7の根管治療
まず7の根管治療
8が細かったので6の遠心に移植してます
8が細かったので6の遠心に移植してます

 

続きまして最近の例です。
左下4578残存、左下7の保存諦めざるを得ませんでした。
移植が失敗したら、、仕方なく(4)(5)67(8)にしようと思い、右下8を利用しました。
ちゃんと定着したら事前承認の書類を揃える予定です。

無理だよな、、
無理だよな、、
最近は口腔外で便宜即充してます
最近は口腔外で便宜即充してます

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