診療室

難しい治療

歯科治療は難しいことが多く「簡単な治療」ってのはナカナカありません。
一般的には抜歯や根管治療は難しいことも多いのですが、実は他に何も邪魔するものがなく、目の前で作業が出来たら難易度はぐっと下がります。

歯周病などで、抜歯させていただいた歯は新しい材料や、根の治療に使う機材の練習に有効活用させていただいておりますが、抜いた歯を手で持って行う治療は、色々な角度から肉眼で確認でき、唇や舌などの邪魔もなく、唾液も無い状態ですので楽チンです。でも実際はそうはいきません。

難しいとされている下の親知らずの抜歯も、下顎がプラモデルのように外せて眼の前にあるのなら簡単なんですよね。歯科医師ならわかってくれると思いますが「奥歯の位置がやけに遠い」方もいらっしゃいます。相撲中継で解説者が「この力士は懐が深い」というのはこういうことなんだなぁと思います。

ウルトラ困難だった根管治療が終わりました。
初診時の激しい痛み方や病巣の広がりから「今度は抜歯させて、、、」とお願いしました。
舌がですね、、黙っていても咬合面を覆うぐらいの大きさなんです。頬側歯頚部からすぐに頬粘膜が立ち上がってるです。直視不可+クランプ掛けられない状況でした。
根管はストレートなので手持ちで治療したらウルトラ簡単だったでしょう。
もし抜歯となれば、分割が困難そうです。

何とか治って!!

COMMENT ON FACEBOOK

Return Top